【業務店様専用】 シャトー・シガラス・ラボー Chateau Sigalas Rabaud

ボルドー・ソーテルヌの格付け第1級シャトー。所有する畑が14ヘクタールというのは、格付け第1級では最小規模。近年は環境保全、生物の多様性、テロワールの尊重を掲げ、化学物質の使用を避け、有機的にブドウを栽培する方法をとっているシャトー。もちろん全てのワインが素晴らしいのですが、亜硫酸無添加ワイン【ル・サンク・サン・スーフル・アジュテ】は、そんな彼らの今後の指針を示しているかのような素晴らしいワインです。

◆シャトーの歴史
17世紀以降続くシャトー。現在のシャトー名“Sigalas Rabaud(シガラス・ラボー)”に落ち着くのは、1863年にHenri de Sigalas(アンリ・ド・シガラス)に買収されてからになります。その後、畑を相続したアンリの一人息子であるPierre Gaston de Sigalas(ピエール・ガストン・ド・シガラス)は、≪le bijou de Sigalas≫直訳すると「シガラの宝石」と呼ばれる、南向きの斜面に広がる砂利質土壌の14ヘクタールの畑のみを残し、その大部分を売却します。

その後、代々受け継がれた14ヘクタールの“シガラスの宝石”は、現在、シャトー・シガラス・ラボーの正式な相続人となったLambert des Granges(ランベール・デ・グランジュ)家が受け継いでいます。彼らはソーテルヌのテロワールを尊重した、素晴らしいワイン造りとシャトーの伝統を守り続けています。

◆le bijou de Sigalas“シガラスの宝石”というテロワール
「シガラスの宝石」と呼ばれる畑は、南向きで、60万年前にガロンヌ川によって堆積された珪質の砂利で覆われた粘土質の土壌。その北西にはシロン川が流れ、ボトリティス・シネレア(貴腐菌)の発症に不可欠な霧の形成を促す冷たい水が流れています。また、南向きの斜面ということもあり、ボトリティス化(貴腐化)されたブドウを乾燥させ、貴腐化が行き過ぎないように制御することが可能となります。このように「シガラスの宝石」は、まさに、貴腐ワインを造るために形成されたような奇跡のテロワールなのです。20世紀最後の世界優秀ソムリエのOlivier Poussier(オリヴィエ・プシエ)もシガラス・ラボーの持つこの畑を「奇跡のテロワール」と評価しています。

◆ワイン造り
ファースト・ワインとセカンド・ワインは、ブドウ・醸造過程・樽熟成までは全て同じ方法で造られます。唯一の違いは、樽熟成による個体差のみ。収穫は、すべてのブドウが同じ条件でボトリティス化するわけではないので、9月~11月の間に複数回に分けて行われます。機械では貴腐菌の付いたブドウのみを選別するのは不可能なので、手作業での収穫・選別となります。フレンチオークで醸造され、33%の新樽で熟成されます。

◆マス・セレクション
シャトーの畑には、セミヨン85%、ソーヴィニヨン・ブラン15%の割合でブドウが植えられています。これらのブドウ樹は、いわゆるマス・セレクション(※マッサル・セレクション・・・畑のブドウ樹から優れた樹を何種類か選び、台木に接ぎ木して育てていく方法で、自分の畑に合った優秀な樹が代々継続して畑で育っていく)が行われ、常に高いクオリティでのワイン造りを維持しています。